kiroku

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日々の記録

沈み落ちていく

社会的な問題を受け止めれば心が落ちて沈んでいく。それは今でも変わらないけれど、現実を知ることが重要で知らずにはいられない。見えないふりをして生きることもできるけれど、それじゃ何も変わらないし、悲しみを大きく育てながら生きていくことになるから。

災害、コロナ、アフガニスタン情勢、入管…。調べればいくらでも悲しいニュースが溢れ出てきて、やるせない。同じ時間この瞬間に、誰かが凡ゆる暴力によって死んでいく。日本国内でも、医療崩壊のなか行われている甲子園やパラリンピック。あれもこれも全て現実だということを受け止めきれず落ちていく沈んでいく。それぞれが大切なものを守るためには争いを避けることはできないのだろうか。医療従事者が命を守るためにフジロックには行かないでと呼びかけたけれど、音楽関係者は音楽を守るために開催した。観客もまた、大切な何かを守るためにフジロックへ行ったんだろうな。私には分からないけど。帰りたいけれどさまざまな理由で新潟へ帰れない人たちは、一体どんな気持ちでフジロックを受け止めたのだろうか。そんなことを考えて、全員が社会的弱者なのかもしれなくて、いちいち思いを馳せて寄り添っているつもりで沈んでいく。

甲子園もパラリンピックも開催できている国で修学旅行が中止になるというのだって同じ。誰かが守りたいもののために、誰かが犠牲になっていることを表しているのだと思う。まるで規模の小さい戦争みたいで不安になる。誰もが当事者で終わりが見えない混乱の中に生きるというのはこれほど辛いのかと今まさに身をもって学んでいる。