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日々の記録

死んでいく民主制(ミャンマー)

Protesters in Yangon

画像:https://www.bbc.com/japanese/56553385

 

耐え難くてニュースを見たくないけれど。これが現実だと記憶に焼き付けておかなければならないように思えて。画面越しにリアルタイムで民主制が死んでいく。民主制を再び手にすることが、どれほど困難か…。なぜ多くの血が流れても戦い続けるのか、地を這ってでも手放すことを諦めないのか、絶対に見て見ぬふりをしてはいけないし他人事じゃない。民主制は何があっても失ってはいけないもの、守り抜かなければならないもの。記憶に新しい香港、そしてミャンマー。民主制を失っていく過程と結果。日々更新される情報、過激になっていく情勢に心が死んでいく。流れていく血を見て、ただ悔しくて仕方がない。

 

www.bbc.co

アメリカやイギリス、欧州連合EU)の政府高官は相次いで国軍の暴力を非難。国軍は先に、一連の襲撃はデモ参加者が行ったものだと主張。ミンアウンフライン総司令官は「民主主義を守るために国全体と手を取っていきたい」と語った。また、NLDの党首アウンサンスーチー氏による「違法行為」があったため、国軍が政権を掌握する必要があったと強調した。

ミャンマー国軍は1945年、第2次世界大戦中の日本の支配に蜂起した軍事組織が始まりとされ、3月27日が軍事記念日として制定されている。軍事パレードには、ロシア、中国やヴェトナム、タイからも代表が参加した。

アメリカとイギリス、EUミャンマー国軍に対し制裁を科している。ロシアはミャンマーに対し、軍事訓練のほか、武器を提供している。 

www.sankei.com

第2の都市マンダレーで27日夜、治安部隊が住民の男性(40)を銃撃し、重傷を負ったこの男性を生きたまま燃えているタイヤに放り込んで殺害した。男性には4人の子どもがいた。投げ込まれた後「助けて、お母さん」と絶叫したという。(共同)

www.bbc.com

「娘が崩れ落ちるのを見て、最初はただ何かに滑って転んだのだと思った。けれども続いて、娘の胸から血が噴き出した」。

軍部も民主化勢力も、どちらも手を緩めるつもりはない。軍は国民を威圧し恐怖に陥れることで「安定と安全」を実現できると考えている。しかし、若者たちが先頭に立つ運動は、ミャンマーから軍部の独裁をこの際あとかたもなく追い出してしまおうと決意を固めている。 

 

毎日ニュースサイトを更新しては記事を確認して、この状況が何十年も続かないことを祈ったり、SNSで拡散したりすることしかできない空しさに泣く。人はこんなにも残酷になれるのか。生きた人間を火の海に放ったり、子どもを射殺したり。この世界って何なんだろう。飛行機に乗って1時間先に行けば、家族で食事したり、テレビで歌手が歌っていたりするのに。偶然にも生まれた土地次第で、死んだり飢えたりするのって何なんだろう。私はこういう現実がすごく悔しくて他人事だと割り切れなくてしんどい。