kiroku

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日々の記録

ハッピーメリークリスマスイブ

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今日は12月24日、クリスマスイブ。「タイは仏教の国なので、日本のようにクリスマスを盛大には祝いません。」と教えてもらったとおり、町を歩いてもサンタやツリーは見かけない。(バンコクは賑やかみたいだけど。)クリスマス感も年末感も全く感じられないのは寒くないからだろうか…。ただ、何もない普通の毎日の延長にあって、今日は12月24日で、明日は25日という、それくらいの感覚。

学校のクリスマスイベントに参加した。事前にタイ文字のくじ引きをして、その文字から始まるプレゼントを用意する。今日はそのプレゼント交換会と忘年会と歓迎会。タイに来て2回目のムーガタ、美味しかったなぁ。そういえば、綺麗な花をいただいたのに職員室に忘れてきちゃったことを帰宅してから思い出した。職員室に飾っているということにしておこう。

それから、帰宅前にコンビニでケーキを買った。せめて何でもいいからクリスマスの雰囲気を感じたくて。「今日はクリスマスイブ」なのに私は1人で部屋に帰るだけ。テレビも見ないし、今日は仕事もしたくないし、どこかに出かける気力も無い。歩道橋を渡りながら週末の人ごみを歩いていると、薄らだけど寂しくなった。そして、それを紛らわせられるのがケーキくらいしかなかった。

コンビニを出て、道の途中でバイクと車の騒音のなか家族に電話をかけた。明日が休みだから嬉しかったのと、今日の終わりを待ち侘びていたから早く誰かと話したかった。話すことがなくても繋がっているという事実確認をしたくなる。最近そういう事実確認のために人と連絡をとることが多い。(限られた相手ばかりだけど)自分から連絡をするようになった。タイに来てから寂しさとか虚しさとかを感じるようになって、家族に会いたいと思うようになった。歳のせいか、ただの適応期なのか。

帰宅して洗濯して電話してスマホして寝る。身体のあちこちが凝っていて痛い。脚は浮腫んでいるし、いつでも泣けるくらいには不安定だけど頑張るって決めた。画面越しに家族を見ていると触れたいと思う。そして電話を切った後にまた寂しさが押し寄せる。感情のせめぎ合いのなかで負の感情に流されまいと毎日必死。自分だけが何もできていなくて、自分だけが不足していて、自分だけが…と考えてしまう。なぜここに居るのか、なぜここに来たのか、私でよかったのか。今こうやって悩んでも、すぐに答えを出すことはできないから日々を一生懸命にこなしていくしかないのだけれど。何もないのにツーっと涙が溢れてしまう日があって、心も体も薄汚れていく感覚というか…。綺麗な空気を肺いっぱいに吸い込みたい。静かにしたいときに限って止まない謎の音楽、深夜まで聞こえるカラオケの音、バイクのエンジン音、眠れない。なんかたぶん少しだけど疲れてる。

「自分で望んでここへ来たのに」と言われそうで虚しくなって、声に出せない言葉が積もっていく。心が暮れた空虚な1日の終わり、それでも寄り添ってくれる人がいることでどれほど救われることか。今日はクリスマスイブ、幸せな1日の終わり。来週こそ泣かないで。