kiroku

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日々の記録

言葉にかえられないこと。

誰にも言えない過去は、自分で抱えていくしかなくて

時々ぐっと込み上がってきて苦しくなる。

私だけの出来事じゃないのに、自分1人の出来事みたいに思えてくる。

現実ではなかったのかもしれない、そんなふうに思いたくなる。

お前のせいだと言えればいいのに言えないし、

こんなことがあったと思い出みたいに話すこともできない。

1人で抱えていくしかない。

誰にも見つからないように、気づかれないように。

もう15年以上前のことなのに未だに夢に出てきて、

私はそのたびに自分の叫び声で目を覚ましたりする。

怖くて眠れないときもある。

似ている人を見かけたり、声を聞くだけでも動悸がするのに。

 

傷を癒せないまま大人になった。

もはや癒すには手遅れで、癒せるような傷ではない。

何も知らないフリをして傷ついたと言ってしまえば良かった。

こんなことがあったって言えばよかった。

もう、このまま生きていくしかなくなった。

誰にも言えないし、言ってはいけなくなった。

今でもとても汚く感じることがあって、気持ち悪いと思うことがあって、

本当に苦しくて、それでも、全部私だけのもの。

周りの人の過去にはそんな出来事無くて、私だけの過去でしかない。