kiroku

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日々の記録

リボ払い的人生

好きな方を選び進んでいく人生、人生ゲームで試すリボ払い。人生のリボ払いを避けようとして、耐えられるかも分からないギリギリの苦痛すら耐えることを選択するんだ、と言いたくなるような生き方の人。良いことばかり、好きなことばかりじゃ、いつか不意に不幸と隣り合わせになってしまいそうな気がして、と言う人。自分を戒めるように苦痛を取り入れて進んでいく人、リボ払いを避ける術を知っているような堂々とした面持ちで歩く。

下書きばかり溜まっていく。Twitterもブログも、下書きばかり溜まって消しもせず、公開もせず。悪気のない悪意に傷ついて、後悔して、でも切れなくて。私らしくない。冷蔵庫に溜まっていく飲みかけの紅茶花伝が、冷気と共に虚しさを煽る。テレビに映るスポーツ選手が「夢をあきらめないで」「努力は裏切らない」「頑張れ」と言う。聞き流したフリをして溜息に発散させる。夢を持つことすら難しい環境にいる人の心を、思い出すたびに刺すような言葉。全ての人に配慮した言葉なんて何処にもないのに、配慮されずに傷ついている人を思い出して落ち込むのをやめた。

夏休み、高校生の従兄弟は全国大会に出場するらしく冷静を装って喜んでいる。部員の遠征費は学校が負担してくれるけれど、レギュラー以外の部員は自腹らしく、金額は一人10万円と。私は思わず「10万?」と聞き返した。すごいなぁ…。お金を出せない家庭の子は部活動も憚られるようなルール。(もう何も思わないように、考えないようにする。)昨日も従兄弟は当たり前に可愛いくて、いつの間にか私よりも背が高くなって、それでも私の目には今でも大きな赤ちゃんに見えているんだから不思議。反抗期も思春期も可愛くて仕方ない。可愛いは無敵。可愛いに着地すれば何とでも言い訳できるらしい。

深夜2時、髪を切った。毛先だけ切る予定だったのに、気づいたら10センチくらい切っていた。ついに眠れなくなって、ベランダの植物に水をあげた。分かりやすく生き返ってくれた気がして、蒸し暑いのにベランダに座って無音に包まれた。睡魔を逃すと眠れなくなって、何も考えず、ぼーっとして。去年の夏に見た零れ落ちそうな星には敵わないけれど、それでも綺麗だった。

小学生の頃に買ってもらったラジカセで久しぶりにラジオを聞こうとして、有線のイヤホンを持っていないことに気づいた。10年以上も前のラジカセにはBluetoothは無い。ラジカセから、何年間入っていたのか分からないMDが出てきた。

何もかもが怠く、面倒で、どうでもよかった。