kiroku

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日々の記録

秋のない四季

もう10月というのに日中は真夏のような日差し。連日の降灰で気分も最悪。会いたい人には会えないのに、そうじゃない人との予定ばかりできてしまう。

帰国してから敏感に感じる日本で生きるために必要な協調性のこと。「みんながやるときは一緒に」という価値観に同調できなくて、なんとなく日々に疲れている。選択肢があるように見えるけど自由は無い。中国でも台湾でも感じなかった息苦しさが常にある。海外の長期滞在から帰国した後の適応にはいつも苦しむ。何処へ行っても生きづらさは存在するけれど、日本で感じる生きづらさは私には重い。与えられた場所で生きろというけれど、生きやすい場所を自分に与えることができるのは自分自身なのに。中国や台湾で生活していた頃の自分が好き。日本にも大切な人がたくさんいるけれど、日本に暮らしたいとは思わない。大切な人に会いに来るくらいで十分だって思う。

気持ちが、とにかく重い。

キャリーを開いて服を詰めて、必要なものをメモして、その分だけ心も重くなっていく感覚。すでにモチベーションは0に近いし、タイへいく理由すら分からなくなってきている。「台湾に戻ってこない?一緒に働こう」と言ってくれたとき台湾へ行っていたら…。あの時とても幸せだったのに今の私は何なんだろう。大切な人の場所を埋めることはできても、仕事でしか埋まらない場所も絶対にある。

本棚を整理しても見つからない萩原朔太郎の詩集。鬱。どこへ行ったかな。